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空気に意思はない!呼吸から胸郭の可動性を高める方法
2024.06.10
こちらの画像では、上流からの水が大きな岩を避けながら下流へと流れていきます。
流体(液体や気体)は、固体などの抵抗に対して避けるように流れていきます。
これは、私たちの呼吸にも同じことが言えます。
胸椎、肋骨、胸骨、横隔膜で囲まれた領域を胸腔と言います。その中にある肺が膨らんだり、縮んだりすることで、私たちは呼吸ができます。
そして、胸腔内の空気の出入りを自由に調整できることで、呼吸機能と身体の可動性の向上につながります。
しかし、以下の写真のように常に頭が前に出て、猫背の状態が続くと胸の前方は閉じたままになるため、十分な呼吸ができているとは言えません。
呼吸と動作を快適にするために、胸腔内の空気の出入りをコントロールしていきましょう。
【呼吸エクササイズ】
タイトルにもあるように空気には意思がないため、ある体勢を維持して呼吸をすることで狙った箇所を拡張することができます。
以下の体勢のまま呼吸を4,5回繰り返してみましょう。
①後面
四つ這いで背中を丸めた状態で呼吸します。前側に抵抗を作ることで背中に空気が入ってきます。日ごろ緊張しやすい背筋群もリラックスできます。
②前面
後ろに空気が入ってきたら次は前面です。特にデスクワークをされている方は胸部が緊張しやすいため、前面に空気が入ることでストレッチが発生します。
③側面
身体を真横に倒すことで片側に空気が入ってきます。横に倒す動きは1日の中でもかなり少ない頻度になりやすいため積極的に行えると良いです。
④左右非対称
最後は体を捻りながら行います。これまでは空気の入り方が一方向のみでしたが、この場合は左の前面と右の後面に空気を入れることになるので、4つの中では最も高度な制御になります。
空気の力は筋肉の抵抗よりも強いとされ、上記のような姿勢で呼吸をしたあとは自然と身体の可動性も向上します。
全て行ってももちろん良いですし、ご自身の姿勢と生活習慣を踏まえて、日頃空気が入りにくい部分は入念に行えると良いでしょう。