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なぜ腰痛にピラティスの効果が高いのか

2026.09.19

腰痛は世界的にも非常に一般的な症状の一つであり、スパインピラティスやさくカイロプラクティックにお越しいただく方の主訴としても多くみられます。

近年、腰痛に対する運動療法の重要性が広く認識されています。

特に慢性腰痛では、適切な運動を継続することによって、痛みや身体機能の改善、日常生活における活動性の向上などが期待できます。

ピラティスでは、マシンによるサポートや負荷を利用しながら、一人ひとりの身体の状態に合わせて運動を行うことができます。

今回は、身体の動きを考えるうえで一つの参考となる「ジョイント・バイ・ジョイントアプローチ(Joint-by-Joint Approach)」をご紹介します。

ジョイント・バイ・ジョイントアプローチは、Michael BoyleやGray Cookらによって提唱された考え方で、身体の各部位には「モビリティ(可動性)」が求められる部位と、「スタビリティ(安定性)」が求められる部位があり、それらが交互に配置されていると考えます。

肩甲上腕関節:肩甲骨と上腕骨によって構成される関節。一般的に「肩関節」と呼ばれる部分。
肩甲胸郭関節:肩甲骨と胸郭との間で形成される機能的な関節。
足関節:主に脛骨・腓骨・距骨によって構成される関節。一般的に「足首」と呼ばれる部分。

今回のテーマである「腰痛」と関連する部分をみると、この考え方では、腰椎には主にスタビリティ(安定性)、その上下に位置する胸椎や股関節にはモビリティ(可動性)が求められます。

例えば、胸椎や股関節の可動性が低下すると、日常生活や運動の中で、その動きを腰椎など他の部位で補うことがあります。

こうした身体の使い方が繰り返されることで、腰部への負担が増える可能性があります。

ただし、「腰椎は動かさず、安定させればよい」というわけではありません。

腰椎にも本来必要な可動性があり、実際の身体では各関節が連動しながら動いています。また、腰痛には身体的要因だけでなく、生活習慣や心理・社会的要因など、さまざまな要素が関係します。

そのため、大切なのは「動かす関節」と「安定させる関節」を単純に分けることではなく、一人ひとりの身体の状態を確認し、必要な可動性と安定性をバランスよく獲得していくことです。

ピラティスを通して、胸椎や股関節をはじめとした身体のさまざまな部位を適切に動かしながら、腰部だけに負担が集中しにくい身体づくりを目指していきましょう。
 
参考文献
1,北村ら「慢性腰痛を有する高齢脊柱変形患者に対する運動療法効果」
2,Gray Cook「Expanding on the Joint-by-Joint Approach,Part1 of 3」
3,青森県スポーツ科学センター「Joint by Joint Theory」

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