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ピラティスでよく聞くニュートラルとは?
2024.08.02
ピラティスを行うときによく「ニュートラル」という言葉が出てきます。
具体的な例を挙げると、仰向けでは骨盤を「ASIS(左右にある骨盤の出っ張り)と恥骨を結んだ三角形を床と平行に揃えた状態を骨盤のニュートラルポジションと定義することがあります。
中にはその通りに行うと「腰が反る感じがある」などの違和感を感じる方がいます。ただ、骨盤の角度は揃っているためこれが正しいのかな?と疑問に思う方もいらっしゃいます。
ニュートラルポジションとは床や壁などの水平、垂直を示す外部の環境に対して合わせるものなのでしょうか?
「振り子を例に考えてみる」
ニュートラルを考える時に役に立つ考えの1つに「振り子」があります。Aさんのように身体が丸まれる(屈曲)、反ることができる(伸展)状態だと床に対してのニュートラルを取ったとしても違和感は無いはずです。対して、Bさんのように伸展が強い(反り腰)の場合、その人のニュートラルと床に対してのニュートラルには差が生じるため違和感が発生します。
「両方に振り子が振れる状態を作る」
したがって、Bさんが取り組むべきは床に対してのニュートラルを忠実に守ろうとするのではなく、自分が振れていない方向に振り子を振ることになります。今回のケースのように屈曲方向に振り子が振れていない方は多くいらっしゃいます。そういった方は積極的に身体を丸める動作を行っていきましょう。
「状態に対してのニュートラルを探す」
この投稿の結論としては、ニュートラルとは「床や壁などの水平垂直を示す外部環境」に対してではなく、「自分の状態」に対して探していくことを推奨します。今回は振り子の関係を「屈曲ー伸展」で示しましたが、他にも「左ー右」「前ー後」「交感神経ー副交感神経」などでも振り子の考えは成り立ちます。プライベートレッスンでは、その人に必要な動作、活動を見つけて振り子が均等に振れる状態(ニュートラル)を目指すことができます。